「俺、梶谷大輔っていうんす。」


「…梶谷君敬語使わないでいいでしょ。」


「一応先輩じゃん?
相変わらずだな、野田は。」


状況が掴めないで混乱していたあたしに、かおるは早口で説明してくれた。


「梶谷君は、1年の時バイク事故でしばらく入院してて、単位が足りなくて留年したの。
だからあたし達と同い年だよ。」


『えぇっ!?
あたし全然知らなかった!』


「あんたは何も知らないからね。」


「ま、そうゆう事っ!
だから仲良くしてね!」