思わず目を見開いて彼を見ると、アハハッと笑った。


「だって、有名な二人を間近で見れるなんてめったにないじゃないすか。」


『芸能人じゃないんだから…』


たじたじなあたしを気にもしないで、じゃあまた!と笑顔で去って行った彼。
てゆーか…誰だったんだろ?


しかし次の日、偶然にも学校で彼に遭遇した。


「あ、高橋先輩。」


『あ、昨日の…』


「えっ?まな、梶谷君と知り合い?」


隣に居たかおるが驚いてあたしを見た。


『へ?梶谷君…?』