とりあえず笑っておく。


「ここでバイトしてたんですねぇ。
へぇ~…」


『最近始めたの。』


「へぇ?
…あ~、そういう事。」





不思議そうに彼を見ると、ニヤッと笑って近くにあったガムを手に取ってあたしのレジに置いた。


「ここって夏木先輩も働いてますよね?」


カァッと赤くなる顔。
慌てて下を向いてレジを打って誤魔化す。


「結構高橋先輩も可愛い所あるんすね。
…いいなぁ、俺もここで働こうかな。」


『えっ』