レジの前に立ってあたしを凝視する一人の男性と目が合う。
知らない人なので、小首をかしげる。


「…〇〇高の2年ですよね?」


えっ?


『そうですけど…。』


そう答えると、彼は嬉しそうに笑った。


「やっぱり!
俺〇〇高の1年です!
高橋先輩1年でも有名だから知ってますよ。」


『えっ?有名?』


キョトン、と聞き返すと、彼は大きく首を縦に振って頷いた。


「だって夏木先輩と付き合ってるなんて凄いじゃないですか。」


『あぁ…ありがとう。』