「…………何だ、これは?」


ゴミでも見る様な表情でテーブルの上を見る夏木君。
その目線の先には、真っ黒に焦げた焼き魚らしき物が置いてある。


『…今日は自分で作ってみようと思って頑張ってみたんだけど……。
ごめんなさい…。』


しょぼん、と正座をして夏木君の横に座る。
自分がこれほど料理が出来ないとは思わなかった。
カレーぐらいなら出来るのに…。


『ごめんね、帰って来て早々見苦しい物が見せて!
今捨てるから!』


慌てて皿を掴むと、夏木君に皿を横から取られた。