ソファーに座って足を組みながら雑誌を読んでいた夏木君はジロリとあたしを横目で見てパタン、と雑誌を閉じた。
やっぱり怒られる?とヒヤリとして夏木君から目を反らした。
「…確かに何でいるんだって思ったけど、別に怒ってねぇよ。
あんたが勝手に探り入れて見つけるだろうとは思ってたし。
…まさか仲良くなるとは思ってなかったけどな。
それに弘子も嬉しそうだったから。
あいつ俺のせいで友達いねぇからさ。」
えっ、知ってるんだ…
驚いていると、夏木君はひろちゃんに自分のせいで友達がいないという事にあたしが驚いていると勘違いしているであろうまま話しを続けた。