やっぱりかおるも知らないんだ。


「たまにしかあたし達のクラスに来ないから分かんないよね。
…実は、先生になる前から知り合いだったの。
ずっと付き合ってたんだけど、言えなくてごめんなさい。」


申し訳無さそうに謝るえっちゃんに、あたし達は慌てて首を振った。


「やだ、謝んないでよ!
言えなくて当たり前じゃん!」


『そうだよ。
今話してくれたのもびっくりなんだから!』


「…そう、何で今話したかって事なんだけど…。


あたし、お腹の中に赤ちゃんがいるの。」