…俺と高橋の状況もドラマみてぇか。


一人でそんな事を考えながら、俺は教室へ戻った。



――――――――…



「二人とも、今日話したい事があるの。
帰り家に来ない?」


えっちゃんが突然そんな事を切り出したので、あたしはついドキッとした。


「え?どうしたの?
悦子が話したい事なんて珍しいじゃん、全然いいよ。」


『あ、あたしも平気!』


「そっか、良かった。
じゃあ今日家に来てね。」


ホッとした顔で笑うえっちゃんに、頭の中で松田先生を思い出した。