ひろちゃんは目を丸くして、少し驚いた様な表情をした。


『ごめ…今の感じ悪かった？
別に嫌味とかじゃなくて…。』


慌ててフォローするあたしにひろちゃんは口角を上げた。


「大丈夫、分かってる。
でもね、あたしが一番大切？
それは間違ってるよ。」


『間違ってないよ。
だってこの前ひろちゃんがケガした時凄い勢いで走って行ったんだから。』


「それは別に一番だからではないよ。
あたしからしたら…どうして愛美ちゃんがそんなに怜が自分の事大切に思ってくれてるって事を否定したがるのか分からない。」