「…今日何で先に帰った?」


ソファーに近づき、ストレートに聞いた。


『やっぱり場違いだったから。』


「…怒ってないのか。」


『どうして?』


「…俺が一人のお前を置いて弘子の所に行ったから。」


俺がそう言った瞬間、突然立ち上がった高橋にビクッとした。


『どうしてあたしがその事で怒れるの?
あたしはひろちゃんと友達なんだから普通に心配だよ!
夏木君がひろちゃんの事大切ってゆうのも知ってる!
夏木君が自分より誰かを優先したって怒る権利だってないよ!
それでも…悲しくなった自分が恥ずかしかったの…!
怒ってる?なんて夏木君が聞かないで!!』