『えっ、夏木君夏休み中家に居ないの!?』
片手にうちわ、片手にアイスを持ちながらあたしは隣に座る同居人でもあり、想い人である夏木君を見上げて小さく叫んだ。
「実行委員には体育祭の事いろいろやる事があんだとよ。」
『えー…………じゃあ、あたしほとんど家に一人?』
ソファーに項垂れると、ペチッとオデコをうちわで叩かれた。
「何言ってんだ。
お前もともと一人暮らしするつもりだったんだろ。
俺が居るから一人が寂しくなったのか。」
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