『あぁ……元彼。』


あたしがそう言った瞬間、凄く不機嫌な顔をした。


「ふぅん………。」


明らかに拗ねた顔をされ、あたしは笑いを堪えた。


拗ねてる…!
か、可愛い…っ


『あ~…ごめんね…?』


「……須藤さんより俺の方がかっこいいっすよ。」


へ?と真顔で嵐を見ると、ニッと笑ってボールを持ったかと思うと突然シュートを決めた。


「姫~今のかっこ良かった~?」


『あぁ…うん。』


思わず頷いた。


すると、よっしゃー!と言いながら体育館を走り回りだした。