これは愛美の友人の一人、野田かおるの話しである。
いつも明るく隅々までオシャレに気を配り、派手な顔は誰よりもオーラがある。
もちろん、モテない訳がない。
自分の可愛さを知っている彼女は、手当たり次第いい男と付き合ってきた。
高校に入って一番に目を付けたのは、夏木怜。
しかし、あまりにも女に対して冷た過ぎる態度ぶりに引いてしまった。
…しばらくして友人が恋に落ちるなんて思いもよらない。
高校になってからは、男よりも友達といた方が楽しかったので、しばらく恋とは無縁だった。
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