えっ!?と二人同時にかおるを見た。


「夏木君、まなの事頼んだよ~。」


ヒラヒラ手を振って自転車に乗って行ってしまった。


『ちょっ…かおるー!』


焦り顔の愛美を横目で見た怜は、鍵をチャリチャリ鳴らした。


「仕方ねぇな。
乗ってけば。」


『ごめん…かおるが勝手な事言って……。』


「明日デコピンしてやれ。」


そう言って愛美のカバンをカゴに入れ、愛美に乗れ。と促した。