「愛美って夏木君と付き合ってたの!?」


クラスの皆から一斉に質問攻め。
ただの知り合いだよ…と言っても皆、どこで?なんの?と積極的だ。
だじろいでいると、思い切り頭を持っていかれ、一瞬困惑していると、かおるの声が頭の上から聞こえた。


「ストップ!
あたし達だってまだ何にも聞いてないんだから、聞きたいならあたし達の後にしてくんない?」


男前にあたしの頭を抱えたままそう言い放ったかおるに皆はしぶしぶ諦めてくれた。


「かっこいい~かおる。」


「まながモジモジしてるから。」