二人の嬉しそうな声にあたしの心臓は大きく飛び跳ねた。


『恋…!?』


「で、誰?」


二人のキラキラした目に見られ、あたしは大きく首を振った。


『ダメダメ秘密!
絶対片想いだもん!
恥ずかし過ぎる!』


「でも、木村ではないよね(笑)
助けてくれたのが違ったって…不憫!」


大爆笑するかおるにあたしはやばい!と焦った。


「え~でもあの場にいたのって確か………………………………………。」


えっちゃんの長い沈黙にかおるも顔を上げて二人して顔を見合わせた後、あたしを見てその名前を言った。


「…夏木怜?」