「そんなに嬉しかったなら木村に守ってもらえよ。」


ドキッとしてしまう様な目で見られ、何も言えなくなってしまった。


「お前らお似合いなんじゃねぇの?
守ってもらって嬉しかったのは分かるけど、俺に説教すんのは止めて欲しいね。」


『……っ何その言い方。
嬉しかったなんて言ってない!
あたしはあの時――…』


ハッとして自分の口を押さえた。


“あの時助けてくれたのが夏木君じゃなくてがっかりした”
なんて言えない!


「…あの時?」