夏木君もあからさまに嫌そうに顔を歪めていた。
何か、夏木君の事好きになる子って度胸あるというか、積極的な子多い気がする…


ぼんやり夏木君を見ていると、いきなり後ろから危ない!と聞こえ、振り返ろうとした瞬間、誰かに思い切り抱き寄せられた。


その人にバン!と何かが当たる振動が伝わり、何かがあたしにぶつかってきていたのが分かった。


誰がかばってくれたの…?
男の人って事は分かる。
…もしかして夏木君?


夏木君だと思った瞬間、ドキドキしながら顔を上げると、夏木君ではなく木村君だった。