「自分に自信がなけりゃあの人に話しかけようなんて思えないよね。」
えっちゃんも感心した様に観察していた。
めげない女の子は、夏木君がその場を離れても付いて来ては手伝っていた。
うざい!とでも冷たい視線で何かを言ったが、彼女は首を振って体操服を掴んだ。
『わー…。
あんなに冷たくされてんのに凄くない?
よっぽど好きなのかねぇ。』
「人を本気で好きになったら何されても何してもどうしようもないもんだよ。」
突然聞こえた声に振り返ると、木村君がにっこり笑って立っていた。
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