顔の近くで大声を出したあたしに大声出すな!と夏木君が怒った。
『だって……。
あたし最低だぁ…。』
「別に弘子は怒ってなかった。
お前はただ俺を仕方なく家に置いてくれただけなんだから何も悪くない。」
夏木君の低い声に罪悪感が広がったあたしの心が癒される。
『………夏木君も悪くないよ。
秘密にしてたのはお互いダメだったけど、同居は仕方なかった。
…もしかしてそれが原因で喧嘩になったの?』
「違う。
…ただ、俺の力不足だ。
お前はずっとあいつと仲良くしてやってくれ。」
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