制服で先生と会うのはこれで2回目だけれど、この前はなんだかどぎまぎしてたし。

今日会って、先生にちゃんと新しい制服を見てもらいたい!




「見慣れねぇな」


入学から三ヶ月経ち、あたしの中ではこのセーラー服を着こなしているつもりだった。


「そ、そうかなぁ...」


でも、あたしの南高セーラー服姿を、改めてまじまじと見た先生の感想は――。


「うーん」


イマイチだった。


「せっかく制服デート楽しみにしてたのに」


「ははは」


先生は笑って、あたしの頭を軽くなでた。


「うそうそ。似合ってるよ」


でも、先生がもう一方の手を伸ばしてきて――セーラー服の胸元の白いリボンをとこうとしたから、あたしは慌てて両手でふさいだ。


「きゃあ!」


「おまえは面白いなぁ」


余裕の笑みを浮かべる先生に、子ども扱いされてばっかりのあたし。


「ひどいです」


「おまえが可愛いからやっちゃうんだよ。悪気はナシ」


そんなことを言われて、赤くなってうつむくあたしは――やっぱり子どもなんだと、自分でも感じてしまう。