「でも、忙しくないんですか?大学のほうとか――」


『いや、まだ3年だから大丈夫。これが4年生だったら厳しくなるけどね』





その後はあたしのアドレスを教えて、電話を切った。

そしたらすぐに、メールの着信音が鳴って


『おれのアドレスこれ』


と、一言だけの無愛想なメール。

あたしは思わず、ふふって笑っちゃった。





それからあたしと先生は、週に一度ぐらいの間隔でメールをした。

無理にでも、質問することを考えて、土日にメール。
それは理科だったり、数学だったり――時には英語だったり。


先生のレスポンスは結構早くて、しかも質問に対する解答はわかりやすかった。

でも次第に、先生からもメールが来るようになり、


『勉強してるかー』


相変わらず無愛想なメールなんだけどね。

でも、それが嬉しくて。


先生が教育実習で学校にいたころより、ずっとずっと仲がよくなった。





『明日テストです(;_;)』


『頑張れ』


『それだけですか?冷たい〜』


『夜中まで付き合ってやるよ』


やっぱり、先生のことが大好きなんです。