そうして再び、雄太とのぎこちない日常が始まった。


もちろん、一緒に住んでるわけじゃないから、四六時中ふたりでいるわけじゃないけれど、

あたしと一緒にいるときの雄太は、前となんら変わりないように思えた。



同じように、アキともまた、ぎこちない関係が続いている。

サークルはもう事実上引退してしまっているので直に顔を合わせることはあまりないのだが――


『こないだはごめん』


あたしがそうメールをいれたのは、あれからちょうど一週間ほど経った今日の昼すぎ。


『いや、私もいいすぎた。ごめんねm(__)m』


２ヶ月という、長いながい――大学生活最後の夏休みは、終わろうとしている。







新学期が始まってすぐ、思わぬ人からのメールが来て、あたしは凍りついた。


『お久しぶり。
今、学食にいるんだけど…これから会えない？(^^)』


その時あたしは授業中だったのだが、それっきり授業に全く集中できなくなった。


――どうして、呼び出し？



そのメールは、あたしが連絡をとるのを一番恐れていた相手――ひとみさん、だった。