12月のクリスマスとも、2月の誕生日とも時期外れなプレゼントをもらったのは――

ちょうど、雄太とデートをした一週間後だった。


あの満開のあじさいを見た日は、散々なデートになってしまった。

感のいい雄太は、どうやらあたしが泣いた理由まで感づいたようで――それをわかっていて気付かないふりをしてくれた。


くだらない話や、つまらないギャグで、あたしを何とか笑わせようと雄太は頑張ってくれていたが、

その日はついに、最後まであたしは心から笑うことが出来なかったのだった。



なんとも言えない気まずい空気の中、次の予定を立てることもなく別れたのだが、

突然、雄太に呼び出されたのは今日の昼すぎのこと。

「あ、あのね、雄太――この前はごめん」


いろいろな意味を込めて、あたしは懺悔した。


「いいよ、よっぽどデカイごみが目に入ってたんでしょ」


雄太がそうやって無理に笑うたび、あたしの胸がずきりと痛む。


どうして雄太は、

そんなにあたしを大切にしようとしてくれるの?