帰り支度をし始めたときには、もう夕方6時すぎだった。


電気をつけて明るくなった部屋で、なんだか恥ずかしくて先生の顔をきちんと見れなかった。


床に散らばった下着をあわててかき集めていると、先生が足元にあったあたしのブラを拾いあげた。

濃いピンクの刺繍とは対照的な、白いレースがあらわになる。


「おお!ブラジャー」


「やめて!返してくださいよー」


あたしはバスローブの胸元をぎゅっと押さえながら、先生から可愛らしいブラを取り返した。


それね。
先生のために買ったんだよ。


あたしは心の中で、小さくそうつぶやいていた。





先生と過ごした、この三ヶ月とちょっとの月日は――

あまりにも、あっという間だったように感じてしまう。


でも、ほんとうはすごく密な時間だった。


先生を好きになって、先生に、いろいろな初めてを捧げた。



初めての、本気の恋。

初めての彼氏。

初めてのデートに、

初めての、キス。

初めての勝負下着だってそう。


そして、はじめてのエッチ。




それは初めて――少女が、大人になれた日だった。