恥ずかしい話になりそうだったので、
今度はアキちゃんとふたり、カラオケボックスに場所を移して、乙女の話し合い再開。


「先生とは付き合って3ヶ月だっけ?」


「うん、もう3ヶ月とちょっと経ったくらい」


そこでアキちゃんは、うーんとうなずいた。


「じゃあ、エッチもあり得るわねぇ」


「そうなの?」


「やっぱり世間一般では3ヶ月っていう話をよく聞くけどなぁ」


アキちゃんはお姉ちゃんのような存在で、あたしにいろんなことを教えてくれる。

でも今回ばかりは、アキちゃんもお手上げのようだった。


「正直、あたしもしたことないからわかんないよね」


「だよねぇ」


あたしたちはため息をついた。

少しの沈黙の後、アキちゃんがぽつりとつぶやいた。


「――痛いのかな」


「うぇ!痛いのいやだよ〜」


「血とか出るんでしょ?」


「マジ!?あたし何もわかんないよ」


乙女の妄想は膨らんでいくばかり。

そして結局、アキちゃんとふたりで何の結論も出せずにカラオケを後にした。


ふたりの中の印象は――



エッチは怖い!