「おい、しゃう、お前最近食ってないだろ。」
「…あぁ、うん。てかそれよりどうしてここへ?」
中・高・大ずっと一緒のゆうが目の前にいる。確か彼には新しい住所を教えてはいない。
「お前は馬鹿か?そこらへんの女に聞けばお前のことは何でもわかるさ。大体、最近は大学でもお前は噂がいっぱいあるんだぜ?」
おわかり?と彼は言うと俺を殴った。
たんすに見事にぶつかり、頭を打った。
「お前ふざけんなよ。別れたんだって?すずと。」
別れた?いや付き合ってさえなかった。
コーヒーを入れるとゆうにわたす。
殴られるのは久しぶりだ。
「さぁね」
返事を聞くとゆうは座り直し、煙草に火をつけた。
似合わない、そう思った。
金髪のやつが煙草に火をつける、まえは、毎日のように見てた光景だけどなにか引っ掛かった。
「煙草吸うなよ、口臭くなる。」
ゆう、なぁ…
「そうだな。」
ゆうは煙草を消すと俺をベットに押し倒した。
もうどうでもよくて、されるがままにした。
すず、多分俺は喘ぎながら何度もそう呟いた。
すず、戻って来てくれよ。すず―――