「やだママ彼氏なんて
いないからぁ!!」

なんて笑って
ドアを開けると…

満面の表笑顔の
宗堂クンが立っていた。


はははははは。
人間ピンチにたつと
笑えてくるんだね…。

そのまま
ひきかえすわけには
いかず…
仕方なく宗堂クンの隣に
並んで登校。

「はぁあ〜。」

ため息。

『んなに嫌かよ…。』

ポツリと呟く宗堂クン。
その宗堂クンの顔は
とても悲しげ。

ドキンッ

胸が苦しい――。