「・・・それで、皆さん、熱い視線なんですね。」
私は、やっと何故、女性達が熱い視線を送るのかわかった。
ステージ上では、源悠斗の挨拶が終わり、再び、マイクを椿 麗子が持った。
「それでは、続きまして、葵様の御友人であられます三河小夜様からの御挨拶をいただきます。小夜様、ステージ上へどうぞ。」
「・・・・わ、私!?」
突然、名前を呼ばれて驚く私。
思わず、叫んでしまう。
視線が私に集まる。
「小夜さん、頑張ってください。」
なぜか、笑顔で私を送り出す執事。
しょうがなく、ステージ上へと歩いていく。
好奇な視線を浴びる私。
(・・・・視線が痛い・・・・っていうか、何話せばいいんだろ?)
私は、色々、考えながら、ステージ上に向う。
(・・・・・・・・・・・・・・)
私は、結局、自分の頭をまとめられないまま、ステージの上に上がった。
マイクを渡される私。