「どこから語ればいいのかさっぱりなんだけど。」

と、途方にくれた顔をされた。


「…最もな意見ですね。」


10年近くの音信不通。


そのせいで私たちの距離は日本とブエノスアイレスくらい離れていた。


今更その距離を縮めるなんてこの先出来るのだろうか。


「はい、ラーメン2人前です。」


私たちは微妙な空気の中ラーメンをすすった。


この沈黙…
かなり耐え難い。

お手伝いさんの中でもこんな沈黙は無かった。