「おうともよ。だから、あんたを泣かせるような態度とったんでしょ?」


「じゃあ・・・優くんは・・・」


「はあ・・・全く持って、あんたら二人不器用ね・・・」




安堵のため息なのかは分からないが、スズは深くため息をした。




「全く、大間のどこがいいんだか」


「全部だよ、全部」




まだ、少し目が腫れているけど、気が楽になった。
もう一度、話し合えば、優くんは優しい声になるのかな。
優くんは、笑顔を私に向けてくれるのかな。




「行ってきます!」


「っちょ、亜里香ぁ!?」




気が付くと、優くんの腕を引っ張って、3校舎まで連れてきていた。