中学入学2日目。

黒澤優子 13歳

髪の毛を2つにしばり、

制服を着て家を出た。

小学校からの友達、綾瀬愛美と

待ち合わせ場所で合流し、

一緒に徒歩で学校へ向かった。

愛美とは5年生の時から仲良くなり、

まだあまり月日は経っていないけれど

今では家族のような感覚だ。

本音で思っている事を言い合える。

クラスは離れてしまっても

仲が悪くなる事は無いと思っている。


愛美は、情報屋のような人だ。

いつもいろいろな情報を知っては

あたしに教えてくれる。

どこでどうやって情報を手に入れたのか

多分知っているのはあたしだけ。

愛美とここまで仲良くなったのは

あたしが初めてだと思う。


今日も愛美は教えてくれた。