父は悪魔界に帰り、
私は父の姿に何故か、
違和感を感じた。

ベッドに転がっていても、
父の言った言葉に私は、
好きな人の血を吸う事が、
出来ないかもしれない。

それが先生なら・・・。

ピンポーン。と
玄関のチャイムが鳴って、
私は扉を開けると、
そこには天童先生が立っていた。

「どうしたのですか?」

「これって?」

私が先生の家の玄関に
掛けていたプレゼントを、
持っていた。

「それですか?」

「ああ。
ちょっと出掛けていて、
帰ってきたら、お前の姿を
見かけたんだ。

そして玄関のドアに、
荷物があったから、
お前に会いに来たんだ。」

先生の言葉に私は、
嘘をつけなかった。