昨日は楓の家でお泊りをして、
今先生のマンション前にいる。

昨日買ったプレゼントを
やはり直接渡したいけど、
私は玄関のドアノブに掛けて、
その場を去った。

家に戻った私は、
異変に気付きドアを開けると、
父が人間界に来ていた。

「どうしたの?」

「いいや。
ちょっと様子を見に来て、
お前の考えを聞きに来た。」

父の真剣な眼差しに、
私の心を見られている感じが、
私の心を締め付ける。

「まだ見つからない。」

「そっか。
焦る必要は無い。」

私は父の言葉に驚き、
父を見つめてしまった。