「そうそう、西嶋先輩とどう?」
「全然進展ないよ」



私の初恋の相手、3年生の西嶋先輩。


好きって気づいたのはいいけど、全然話してないしぃ


ダメダメだ。


「そうだと思った!!だからうち、先輩のメアドGETしたよ!!」
「えええええええっ」


こ、これでお近づきに…っ


「ありがとう、絵里ぃい」





「お前、あんな男が好きなのか」


声をかけてきたのは…あいつ。なんとか修。
うつぶせで寝てる状態。

目ぇ、合わせてしゃべってくれよ…


って恐喝したいけど、私には無理です。


「ってか、あんなってなによ!あんなって」

隣にはわくわく胸を鳴らす絵里。

「西嶋先輩はね…そんなにどっかのだれかさんみたいにうざくないっ」
いい切った。
「うざいってなんだよ!!」





顔をむくっとあがらせてこちらを見た。

一か月間、一回も顔を見たことのなかった隣の席の人の顔をみた。