「何アイツ!!信じらんない!」


「まーまー落ち着きなってー。てかさっきの人
あの人じゃない?」


「え?どの人?」


雪菜は知ってるみたいだけどあたしは全く知らない


というかあたしはその手の情報にうとい


女子にキャーキャー言われてる人を見ても


あの人のどこがいいんだ・・・?としか思わない


だからよく「○○かっこいいよね~」とか言われても


「え?誰・・・?」ってなっちゃう


雪菜はその手の情報が好きだからなー


「まったくきーちゃんはダメですねーかっこいい男の子の情報は
どれだけあってもムダじゃないんだから!
もっと女子力を磨きんしゃい!!」


「うーー、ところで、さっきの人は誰なの?」



「神下直。ほとんど喋らないことで有名だよー
話しかけてもちょっと相槌うつくらいだから
クラスではちょっと浮いてるらしいけど
そこが女子にはいいらしいねー何ていうの?孤独な貴公子みたいな?
ま、ともかくもてるらしいよ。ことごとくふられてるけど」


「ふーん・・・」


てか孤独な貴公子って・・・


ただ無愛想なだけじゃないの?


ま、顔がよければ何でもいいって奴なのかねー


「きーちゃんっ!早く学校行ってクラス分けの紙見にいこっ」


「あ、うん分かった!!」


私と雪菜は学校へ向かって走り出した