呼び鈴を鳴らすと、姉が出て来た。可愛らしい小熊のエプロンを付けている。

「いらっしゃい。さあ入って。そうだ、あんたも晩ごはん食べて行きなさいよ。

食後に沢山料理を教えてあげるから」

姉は優しい笑顔を見せた。

「ごめんね、康彦さんもいるのに」

妹は申し訳無さそうに姉に頭を下げる。

二人は食卓へと歩いた。