「ここね、
夏はお花畑なんだよ!」

まだまだ続いている
一面の雪景色を
見て言う彼女。

「どんな花?」

そう俺が聞くと、
彼女はまた嬉しそうに
指折り数え始めた。


「えっとね、
黄色いのと、紫色と…」