攻め寄る綾菜に私は言わざるを得なくなった。




「なんか…そんなの違くて、何て言うか…一緒にいて落ち着く?ん~。意外に優しいとこがあって、あんまり うざくないとこが良いというか… もうわかんないの!! 私…保健室行って来るっ!」



そう言って私は走って逃げた。








綾菜は一人 奈子の後ろ姿を見た。







「バカだなぁ…そう言うのを 好きって言うんじゃない。」





















私が戒を好き?




馬鹿じゃないの。



あんな奴好きじゃない。






「失礼しまぁす。」




保健室に入ると、誰かの話す声が聞こえた。



「先生 いくつ?超カワイーね。」


「やぁだー!そんな事言って 私を困らす気?」



「先生のそんな姿も見てみたいかも。」






待て。


この声は





「戒くん…」






「わぁーーーーっっ!!!」


私は勢いよくカーテンを開けた。





「え…きゃあっ雛智さん!?」





「戒!!なな何してんのよ!」








「よお。奈子。久しぶり♪」




戒はひょいっと手をあげた。





「もう!行くよっ!!」



私は戒を強引に引っ張った。




「じゃあね 戒くん♪」



「ばいばい 先生♪」