1週間後―。




「奈子!日曜日どうだった!?」





はしゃぐ綾菜と逆に私は机に俯せになる。





「どしたの?まさか…デート上手くいかなかったの!?」



「うるさいよっ!てか違くて…」








そう。





戒から電話が






ない。






「もう1週間なのにっ!」



あれから待って待って電話の前でひたすら正座してた私がバカだった!!




「何か用事があるんじゃない?一応大学生でしょ?」



「…そうなのかなぁ…」



だって連絡するくらい時間あるじゃん。




…メールでもいいのに





私のことなんて忘れちゃったの?







「はっ!!」



今の何よ私!何考えてんのよ!?






だってあんな最低冷徹男だし、女弄んでるし、最低だし、最低だし…







自分意味わかんない。



「好きでしょ。それは。」


「はぁぁああああ!!?」





イキナリ立ち上がる私に綾菜はビビりながら話す。



「いや…だって それはそうでしょ?」


「違う違う違う!!!」




あんなやつ…



「だって 電話ほしいってことは、また会いたいってことじゃん。」



「…それは…そうだけど」


「じゃあ何が違うの?」