【缶コーヒー】
鼻歌でいい気分だったのに、横から持っていた特コーヒーを奪われた。
「なっ佐藤くんそれ!!」
「ナイスタイミング」
「いやだから待って!!」
私の声も聞かず、勝手に開けて飲んでしまった。
あーあ知らないよ?
佐藤くんは飲んだ瞬間、顔をしかめた。
「あっま、何だよこのコーヒー!?」
「だから言ったじゃん。それ、特コーヒーだよ」
まだ変な顔してる佐藤くんから特コーヒーを取り上げて一口飲んだ。
うん、甘くて美味しい。
「うげ、あの甘いだけのコーヒーかよ。てかコーヒーでしらない……ぃてっ」
「何言ってんの。この甘さのコーヒーだからこそいいんじゃん」
まだ残っているのをちびちび飲む私を嫌そうな顔して見るから、足を踏んで反論する。
いくら甘いものが嫌いだからってそんな顔しなくてもいいじゃん。
それに……。
「甘党の私が普通のコーヒー飲むわけないし。いい加減覚えたら?」
つきあい始めて早数ヵ月、こういうのがたびたびあった。私が持ってるものを食べたり飲んだりしようとする。
大抵が甘いものだから毎度撃沈するんだけど。
「別にいいだろ。喉乾いてたんだよ」
帰るぞ、と言ってさっさと歩き出してしまう。
ワケわかんない。
好きじゃなきゃつきあいきれないよ、こんなやつ。
鼻歌でいい気分だったのに、横から持っていた特コーヒーを奪われた。
「なっ佐藤くんそれ!!」
「ナイスタイミング」
「いやだから待って!!」
私の声も聞かず、勝手に開けて飲んでしまった。
あーあ知らないよ?
佐藤くんは飲んだ瞬間、顔をしかめた。
「あっま、何だよこのコーヒー!?」
「だから言ったじゃん。それ、特コーヒーだよ」
まだ変な顔してる佐藤くんから特コーヒーを取り上げて一口飲んだ。
うん、甘くて美味しい。
「うげ、あの甘いだけのコーヒーかよ。てかコーヒーでしらない……ぃてっ」
「何言ってんの。この甘さのコーヒーだからこそいいんじゃん」
まだ残っているのをちびちび飲む私を嫌そうな顔して見るから、足を踏んで反論する。
いくら甘いものが嫌いだからってそんな顔しなくてもいいじゃん。
それに……。
「甘党の私が普通のコーヒー飲むわけないし。いい加減覚えたら?」
つきあい始めて早数ヵ月、こういうのがたびたびあった。私が持ってるものを食べたり飲んだりしようとする。
大抵が甘いものだから毎度撃沈するんだけど。
「別にいいだろ。喉乾いてたんだよ」
帰るぞ、と言ってさっさと歩き出してしまう。
ワケわかんない。
好きじゃなきゃつきあいきれないよ、こんなやつ。