「前田さんが朝からきてるなんて珍しくない??」 「ていうか、なんか髪茶色くなってるし」 「どういう心境の変化??」 「あの2人つきあってるのかなぁ」 四方八方、みんながあたしの噂をしている。 …やだ。なんか怖い。 …こういう時、どうすればいいんだろう。 辺りをキョロキョロと見渡す。 みんなが、敵に見えて仕方がなかった。 あたしは、その場に立ち尽くすことしか出来ずにいた。