ちょっと低めな、よく通る声。

男の子らしく、大好きなこういう。


一瞬で声の識別をしたあたしは、満面な笑顔で振り向いた。


『桜井くん!!』



キラキラと花を撒き散らして、振り向いた先。


そこにはフリーズしている桜井くん。



…どうしちゃったんだろう。



とりあえず、桜井くんの目線をたどってみると、あたしの髪の毛にいきついた。



…あぁ、なるほど。この髪ね。



『どぉ??イメチェンしてみたんだ。』