「前田…。」 桜井君がやけに色っぽい声を出す。 はい!!って。 そう返事をしようと思ったけど、ドキドキが邪魔して声がでなかった。 …あたし、さっきから変。 変に桜井くんを意識しちゃってる。 初めて感じるこのドキドキと気持ちに、あたしは戸惑っていた。 そのときだった。