『お母さんっっ。』


第四診察室を見つけたあたしは、すぐに扉をあけると、お母さん達に声をかけた。



「そんな…笑はどうなるんですか!?」


しかし、お母さん達には聞こえてなかったみたい。


だから、もう一度声をかけようとした。

その時だった。



「前田さん…。娘さんは…もう長くはありません。」



…え…??



「言いづらいですが…、

娘さんは…、高校を卒業するのは…、難しいでしょう…。」