あ、でも病気っていっても、軽い病気なんだよ??
だから、小さいころから「治る」って言われ続けてたし。
あたしの病気は、絶対治るんだから…。
★★★
『ねぇ、青木さん』
「あら、笑ちゃん。どうしたの??」
『お母さん達、今どこ??』
「あー今、第四診察室じゃないかしら。」
『そっか。ありがとう。』
あたしは走った。
「病気では走っちゃだめよー」
とかいう青木さんの声が聞こえたけど、無視をした。
一秒でも早く、お母さんに伝えたかったんだ。
でも、そんな気持ちのせいで、あのことを聞いてしまうなんて…
この時は思ってなかった。