『………。』

「だから、学校にこいよ。何か困ったことあったら手を貸すし。」



…なんでそんなに優しいこと言うの??


そんなこと言われたら、行きたくなっちゃうじゃん…。



あたしは…、大切な場所を作ってはいけない。


だから。

だから、桜井くんの優しさが、今は逆にツラいよ…。



「学校は楽しいよ。」


…そんなの、知ってる。



「みんな優しいし。」



やめて。

これ以上言わないで。


これ以上、あたしの決心を濁らせないで!!



「俺は前田に学校生活を楽しんでもらい…」

『やめて!!!!』



気づけば大きな声で叫んでた。