俺は手紙を握りしめた。 涙が次から次へとこぼれ落ちてくる。 なぁ、笑。 なんで手紙なんかにするんだよ。 手紙なんかじゃなくて…、 俺が大好きなその声で気持ちを伝えてくれよ。 これじゃあ、まるで… 笑が「死ぬ」みたいじゃないか…。 俺はこの場に崩れ落ちた。 この時、俺は知らなかったんだ。 ――「笑が死んだみたい。」 俺の予感が当たっていることなど――。