重たい沈黙の中、先に口を動かしたのは、隼人だった。



「今日は…ごめん。

許さないかも知れないけど俺の話聞いてくれる??」



あたしはコクンと、何も言わずに静かに頷く。


本当は真実を聞くのが怖かったけど、聞かなくては前に進めない。


あたしを意を決して、力強く隼人を見つめた。



「…俺さ、今日の昼休みに、加藤から話があるって呼ばれたんだ。

最初は断ったんだけど…、“来てくれたら、これ以上つきまとわない”って言われたから、行くことにした。」

『…うん。』



隼人の話に相づちをつきながら、重く頷く。


それを確認した隼人は、また口を開き始めた。



「それで行ってみたら…告白された。

俺、最初理解できなくって。
ボーっとしてたら、いつの間にか唇を奪われていた。

…俺が好きでやったわけじゃない。
それだけは信じてくれ。」