『…それだけはやめろ』


俺は落ち着きを取り戻し、しっかりとした口調で言った。


俺は、どうなってもいい。


ただし、前田には指一本触れさせない。


「…じゃあさ、昼休み、屋上まで来てよ。
そしたら笑ちゃんには何もしないし、つきまとうのもやめるからさ。」

『…それ本当だな??』



俺は、感じていた。


これで、すべてが解決する。


だったら、行ってやろうじゃないか。



「…もちろん。」



そう言った加藤の目は嘘をついてるようには見えなくて、


『…わかった。
その代わり、約束覚えとけよ。』



俺は約束を了承したのだった。